一般社団法人広島市医師会臨床検査センター

Hiroshima City Medical Association Clinical laboratory

Q75 結核菌群、アビウム及びイントラセルラーがリアルタイムPCR 法からTRC 法へ 変更されましたが、何が違うのですか。また、報告日数を具体的に教えてください。

A75

TRC 法・PCR 法のどちらも核酸増幅検査になります。この検査は細胞の中の遺伝子を増幅・検出しそれを計測します。両者の違いは、増幅する遺伝子の違いになり、TRC 法は RNA を、PCR 法は DNA をターゲットにしています。ターゲットの違いはありますが、両者の結果の相関性は高く、全体一致率をみると、結核菌群96.8%、M.avium97.2%、M.intracellulare98.2%と良好な結果が得られています。そのため、以前と同等の結果報告をすることができます。

 

〈相関性試験成績〉

また、リアルタイム PCR 法では結果報告までに3~6日を要していましたが、TRC 法は所内導入したため1~2日で報告が可能となりました。ご依頼いただいたものは、翌日の午前中に検査を行い、結果をお返ししております。
ただし、翌日が休日の場合は休日明けの結果報告となります。TRC 法の保険点数につきましては、リアルタイム PCR 法と同じ、結核菌群核酸検出410点、マイコバクテリウム・アビウム及びイントラセルラー(MAC)核酸検出421点となっております。

 

担当 細菌係

 

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