一般社団法人広島市医師会臨床検査センター

Hiroshima City Medical Association Clinical laboratory

Q113 血中アンモニア検査の採血管には「真空採血厳禁」と注意書きがありますが、真空採血をしてはいけない理由を教えてください。

A113

血中アンモニア検査は専用容器で、除蛋白液があらかじめ注入されています。4mLと薬液量が多く注入されており、採血時に除蛋白液が人体内へ逆流することを防止するため、真空採血は行わず、シリンジで採血した後にアンモニア測定用の採血管へ移していただくような注意書きとなっています。(図1)

また、除蛋白液4mLに対し、血液は1mLと規定されており、採血管には白色のラインがありますので、血液を加える際は、規定量をご確認いただき、キャップをして直ちに10回以上転倒混和し、氷水中にてご提出ください。(図2)

除蛋白液は強酸性で、蛋白を凝固させ、アンモニアの上昇を防ぎます。

                (図1)

     (図2)

担当 生化・免疫係

 

 

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