一般社団法人広島市医師会臨床検査センター

Hiroshima City Medical Association Clinical laboratory

Q103 尿試験紙で潜血が陽性なのに、尿沈渣では赤血球が認められませんでした。この結果の乖離はどのように解釈すれば良いですか。

A103

尿試験紙が陽性を示したにもかかわらず、尿沈渣で赤血球が認められない場合の解釈として考えられることは大きく2つあります。

1赤血球の破壊

赤血球は尿中に存在していたのですが、何らかの理由により壊れてしまい尿沈渣の鏡検時に認められなかったことが考えられます。この場合、尿試験紙では赤血球のヘモグロビンを測定していますので、赤血球が壊れていても陽性となります。

《対策》⇒ 尿採取後、速やかに冷蔵保管し当日中に提出してください。

 

2試験紙の偽陽性

冷蔵保管を行っているにもかかわらず、結果の乖離が見られた場合は、以下の事象がないか確認してください。

①ヘモグロビン尿/ミオグロビン尿

⇒ヘモグロビンとして反応しますので、生化学値と合わせて確認してください。(溶血性疾患、CKなど)

②強度細菌尿/強度白血球尿

⇒ペルオキシダーゼ産生により、試験紙が反応しますので、尿沈渣結果を参照してください。(細菌数、白血球数)

③精液の大量混入

⇒ジアミンオキシダーゼ産生により試験紙が反応しますので、尿沈渣結果を参照してください。(精子の有無)

 

担当 血液・尿一般係

 

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