一般社団法人広島市医師会臨床検査センター

Hiroshima City Medical Association Clinical laboratory

Q81 ハチ刺傷患者が次に刺された時、アナフィラキシーショック等になる可能 性はありますか。また、症状が出る可能性・重症度を予見できる検査はありますか。

A81

ハチに刺された場合、ハチ特異的 IgE 抗体が陽性かどうか検査します。もし陽性であれば、一般的には陽性者の約20%が再度のハチ刺傷により全身アナフィラキシー反応を発症し、意識消失の可能性は2~3%程度と言われています。
また、過去にハチ刺傷によって全身症状が認められた患者では、ハチ再刺傷により約50~60%が前症状より重症化します。
ただし、ハチ特異的 IgE 抗体検査が陰性の場合でもアナフィラキシー反応をおこす場合があります。
この理由として、元来ハチ毒にはヒスタミンやセロトニンなど細胞から細胞へ情報伝達するケミカルメディエーターが存在するため、程度により IgE 抗体を介さずアナフィラキシー反応をおこします。
従って、ハチ特異的 IgE 抗体が陰性であってもアナフィラキシー反応の頻度は低いが注意しておく必要はあります。

 

(回答:しんどう皮ふ科アレルギー科 院長 信藤 肇 先生)

お問い合わせ:☎代表 0120-14-7191(フリーダイヤル) / 082-247-7191(ダイヤルイン)