一般社団法人広島市医師会臨床検査センター

Hiroshima City Medical Association Clinical laboratory

臨床検査センターインフォメーション
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依頼書Ⅱ・微生物学的検査報告書変更のお知らせ

謹啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
このたび、細菌検査システムの改良に伴い、依頼書Ⅱと微生物学的検査報告書を下記のとおり変更いたしましたのでご案内申し上げます。依頼書にバーコード付きラベルを導入することで、報告まで一元管理を行い精度の向上に努めると共に、報告書のサイズを大きくし内容をより詳細にしました。診療に役立てて頂けたらと考えております。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

敬白

 

■実施日  平成29年 2月 13日(月) ご依頼分より

新依頼書Ⅱ・新集団依頼書Ⅱの配布は1月下旬より順次行い、後日旧依頼書は回収いたします。

■内 容

1.依頼書Ⅱの変更について
(バーコード付きラベル、レイアウト) P2~3
2.集団依頼書Ⅱの新設について P4
3.微生物学的検査報告書及び報告内容の変更について
3-1 微生物学的検査報告書 P5
3-2 抗酸菌検査報告書 P6
3-3 微生物学的検査報告書(検診) P6
3-4 微生物学的検査一覧報告書(検診) P6
4.その他の変更について
4-1 菌名の名称変更 P7
4-2 耐性菌の追加 P7

 

1.依頼書Ⅱの変更について

依頼書Ⅱ(変更後)
①バーコード付きラベルに変更しました。

②材料コメント欄を新設しました。
変更前は材料の詳細コメントを通信欄に記載頂いておりましたが、この欄に記載をお願いします。

③抗酸菌検査欄・抗酸菌感受性欄を移動しました。

④尿・体腔液検査(尿・髄液・胸水・腹水・関節液・精液の一般検査等)の欄を移動しました。

⑤核酸同定検査のTRC法の検査受託開始に伴い、項目欄を新設しました。(PCR法は中止予定)
・ノロウイルスRNA ・結核菌群 ・アビウム・イントラセルラー

⑥尿中迅速検査欄を新設しました。
・尿中肺炎球菌夾膜抗原定性 ・尿中レジオネラ抗原定性

⑦便中ヘリコバクターピロリ抗原の欄は依頼書Ⅱ(変更後)にはありません。依頼書Ⅰに移動しました。

*注意事項
変更前は、目的菌のみで検査受託をしておりましたが、今後は一般細菌培養同定または
腸管病原菌培養同定も同時にご依頼下さい。

2.集団依頼書Ⅱの新設 (給食従事者、大腸癌検診 向け)

3.微生物学的検査報告書及び報告内容の変更について

3-1 微生物学的検査報告書
『塗抹検査』『培養同定・薬剤感受性検査』『腸管病原菌・糞便迅速検査』の3つのカテゴリーに分けました。
報告書サイズはA5からA4に変更になります。

A 塗抹検査
①材料が喀痰の場合、Geckler分類(喀痰の品質評価法)グループ1~6を報告します。
②白血球数は、「認めない」「極少数~多数」で報告します。
③コメント欄を新設し形態的特徴を報告します。

B 培養同定・薬剤感受性検査
④コメント欄は中間報告の場合、「○○検査中」の表示をします。

C 腸管病原菌・糞便迅速検査
⑤腸管病原菌の菌名と結果を報告(陰性・陽性・検査中)します。
⑥腸管病原菌は受付日翌日を起算日とし3~4日で報告しますが、再検中の項目は「検査中」と表示します。
⑦コメント欄は大腸菌血清型別等の補足を報告致します。
⑧糞便迅速検査の専用報告欄です。

3-2 抗酸菌検査報告書
①報告書サイズはA6からA5に変更になります。
②報告書裏面に『喀痰抗酸菌検査フロー図』を掲載しています。

3-3 微生物学的検査報告書(検診)
③報告書サイズはA6からA5に変更になります。
④報告書の色を他の報告書と区別するため紫色に変更しました。

3-4 微生物学的検査一覧報告書(検診)
⑤報告書の色を他の報告書と区別するため紫色に変更しました。
⑥35名から25名の掲載に変更し、見やすくなりました。

4.その他の変更について

4-1 菌名の名称変更
国際微生物学連盟に準拠します。

細菌名をより適切な表現に変更し呼称として定着している略称CNS(コアグラーゼ陰性ブドウ球菌)に変更いたします。


「病原大腸菌血清型別 ベロ毒素陽性」の名称で報告していましたが
「腸管出血性大腸菌血清型別」の名称で報告します。

4-2 耐性菌の追加
下記の耐性菌を新たに報告いたします。