一般社団法人広島市医師会臨床検査センター

Hiroshima City Medical Association Clinical laboratory

検査・精度

検査の流れ

  • バーコードラベルによる一元管理体制
  • バーコードラベルを活用し、集荷業務から報告までを一元管理しています。
  • バーコード引き当てにより、依頼と検体との照合(ミスマッチ確認)を行っています。
  • 分注ミス防止と業務効率化
  • 緊急検査に迅速対応

*令和5年7月に新たに2台更新した検体前処理システムLabFLEX 3500は、生化学・免疫検査における検体の前処理工程を正確に行なう装置です。

採血管に貼付けされたラベルを自動的に読み取り、各種分析装置ごとに検体を分けるとともに採血管に貼付されたラベルと同様のラベルを貼付することができる装置です。

これにより検体の取り違い防止に役立つほか、迅速な処理、採血量の少量化、正確な測定を行なうことができます。患者様に正確で質の高い検査結果をご提供することができます。

  • ニーズに応じた報告形態
  • 検査項目ごとにグループ化し、仕上がり次第、迅速に結果報告いたします。
  • 会員の先生方や患者様にわかりやすいサービス報告書が充実しています。
  • 会員の先生方のファックス番号をすべて登録し、送信ミスを減少させます。(自動FAX)
  • WOLF:インターネット回線を利用した報告サービスです。

精度保証体制 3つの基本管理

精度保証は単に検査値そのものの正確性をいうものでなく、検体受領から報告に至るまでの全ての作業工程が正確で初めて成り立つものです。しかし、各作業工程には多くの人間が介在するために、各作業ごとに一定の基準を設定して作業しなければ、安定的データの保証は提供できません。

そこで、当検査センターでは常に安定的なデータ保証を提供する目的として、各作業ごとに作業手順を定めた「工程管理」、測定データそのものを保証する「データ管理」、さらに不測の事態が発生した時の処理方法を定めた「過誤管理」の3つの基本管理を設定して広島市医師会臨床検査センター精度保証体制の骨格としています。

1.工程管理

全分野で測定標準作業を作成し、マニュアル化しています。また、機器管理標準作業があり、年1回見直しています。

※測定標準作業所の内容:測定原理・臨床的意義・機器動作・分析作業・フローチャート・判断基準値

2.データ管理
内部精度管理としては、X-R管理図・ヒストグラム・再現性・異常値リストを骨格としています。また、項目により前回値チェックをしています。検査室間比較として外部精度管理に毎年参加しています。
3.過誤管理
不測の事態で過誤が発生した時は、顧客に迅速に対応し、原因の検証を行い、再発防止に努めています。

外部精度管理結果

当臨床検査センターは日本医師会、広島県医師会、日本臨床衛生検査技師会などの外部精度管理調査へ毎年積極的に参加しています。

年度 日本医師会
臨床検査
精度管理調査
広島県医師会
臨床検査
精度管理調査
日本臨床衛生
検査技師会
精度管理調査
令和5年度 98.6 100.0 100.0
令和4年度 98.1 100.0 98.7
令和3年度 97.7 100.0 99.6
令和2年度 99.1 100.0 100.0
令和元年度 98.9 100.0 100.0
平成30年度 97.0 100.0 98.6
平成29年度 99.5 100.0 100.0
平成28年度 99.5 100.0 100.0
平成27年度 99.0 100.0 100.0
平成26年度 99.7 100.0 99.5

日臨技精度保証施設認定制度

当検査センターは、日本臨床衛生検査技師会の「精度保証認定施設」として登録されております。
この制度の認定条件は、上記の外部精度管理に参加し、評価基準を満たすこと、検査標準化事業に参加し一定基準の内部精度管理が保たれていること、検査精度責任者の教育証明書の提出などを必須とし、審査のうえ登録が認められます。